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 SITE NAME : Galanthus     http://xxxgalanthusxxx.web.fc2.com/

 SITE MASTER : マ ツ リ   様     

 STORY :

両班の息子ソヨンと、奴婢スリョンは身分の差がありながらも、
その恋心を淡く育んでいた。
しかし、抗えぬ運命により二人は引き裂かれる。
そしてソヨンは王の臣下として、スリョンは王の女として再会し――。

――作者さまによる作品紹介文――


 作品のご紹介&感想


韓流ドラマが日本女性の心を掴んで早数年。冬ソナに代表される現代作品だけではなく、李朝王宮を舞台とした歴史作品も最近はかなりの高視聴率を獲得しているとか。しかしながら、最近はテレビを見る時間がめっきり減ってしまったために、そんな時流に見事に乗り遅れてしまった私メ。それと対照的に、我が家で一番韓流にはまってしまったのは、なんとわがご亭主さまであります。

昨年だか一昨年、BSで冬ソナの一括放送をやっておりました。それがたまたまご亭主様の休みと重なっていたのですが、前半は一緒に、冷やかしながら見ておりましたが、中間部分は確か、二人して外出したので見ていなかったはずです。外出から帰って、私は夕食の準備やらなんやらでばたばたして見ていなかったのですが、彼はテレビの前にどっかり坐って、見入っておりました。そしてそのままチャンネルを変えることなく最後まで見ていたのですが、年のせいか涙腺がもろくなったご亭主さまは、深夜近くの最終回ではうるうるしておりました。(途中からは再び一緒に見た私メは、もうそんな彼のはまり具合?がこそばゆくて、彼のようにはドラマに浸れなかった…!)そして、その翌週末、見損なってしまった部分をどうしても見たくなった彼は、なんとDVDを全巻を借りてきて、夜通し一人で見ておりました。イイ年をした男を泣かせてツタヤに走らせるのですから、まさに、韓流ドラマ、畏るべし!

中華風ファンタジー作品はいまや一つのジャンルともなっておりまして、オンライン小説非オンライン小説の区別なく、数多く存在します。けれども、宗主国、中国とは似て非なる微妙な違いがある、朝鮮王朝を舞台とした、あるいは本編のようにそれに似せた異世界のファンタジー作品はまだまだ珍しいと思います。本編は、朝鮮王朝史に造詣の深い作者さまが描く、李朝王朝風ファンタジー。実に、切ない!おそらくは、その切なさは、韓流ドラマに負けていないはず!

大陸の端に位置する朝鮮半島とそこに暮らす民族は、古代、国が興った時より中華の大国に、そして近代になってからは日本にその命運を左右されてきました。半島の国が他国を宗主国と仰ぎ朝貢し隷属することない真実の意味の独立を得たのは、現代に入ってからが史上初めてではないでしょうか。大国の思惑に蹂躙されることの多かった、哀切な歴史をもつ国…それだけではないのでしょうが、上述したように私メは韓流歴史ドラマもほとんど見ていないもので、朝鮮半島の国やその歴史に関してはそうした印象が強かったです。だからこそ余計に、ファンタジー作品とは申せ、李朝王朝の雰囲気が色濃く現われている本編の作品世界のすべてが目新しくて、エキセントリックで新鮮な魅力を感じました。なにより、本編に流れる、清澄で深冷な美しい哀切が一層胸に染みいり、そしてしっくりとくるものがありました。

本編「風待ちの花」は心栄えも姿も美しい奴婢の少女スリョンと、彼女が仕える主家の優しい若君ソヨンの切なくも哀しい愛の物語です。淡く儚い清らかな二人の恋は、形になる前に、身分違いゆえに、引き裂かれてしまいます。王宮へあがったスリョンと、文官として出仕するようになったソヨン。同じ王宮に勤める者同士となった二人は、ほんのつかの間、お互いの姿を遠目に見つめることだけを心の拠所にしていたのですが…。切ない!究極的に切ない物語です。王道ベタな切なさでありますが、王道ベタのどこが悪い!まさに、極上の王道ベタであり、極上の切なさであります。泣けます!

この上なく切なく哀しい物語でもありますが、この上なく美しい物語でもあると思います。ストーリー展開もそうですが、作者さまの繊細で透明感のある筆致がすばらしいとしか申せません。その非凡な筆力、個性、感性があったればこそ、この物語がこうまで私メの心を打ったのでありましょう。どちらかと申せば、静かに訥々と語られているにも関わらず、それでも、読んでいて、胸の奥がかき立てられるものがありました。いじらしい薄幸のヒロインにも泣かされましたが、そんな彼女に生涯をかけて献身的でストイックな無私の愛情を捧げるヒーローの姿には、もっと泣かされました。これぞ純愛です。ともかく、お読みになった方が、極上の切なさと美しさを堪能できることは間違いありません。切なくはあっても、心潤うことができるオンライン小説です。
番外編【望月】、別視点で語られるもう一つの物語【花園の夢】もまた逸品ですのでおススメです。


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