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秋に読みたい大人のメルヘン特集ヘ秋に読みたい大人のメルヘン特集 Ⅳ ~
秋に読みたい大人のメルヘン特集ヘ

 SITE NAME : Tiny garden  http://www.geocities.jp/tinygarden1130/

 SITE MASTER : 森 崎 (もりさき) 様

 STORY :
高校卒業後、県外の大学に進学したかってのクラスメート伊瀬が前触れもなく突然キクを訪ねて来る。離れていたのはたった四ヶ月なのに、その外見の劇的な変貌ぶりに驚くキク。高校時代、キクは伊瀬に心ひかれながらも友人としての関係まで失ってしまうのを怖れて、最後まで打ち明ける勇気が持てなかった。その彼が、4ヶ月ぶりの帰郷にも関わらず、実家にも寄らずに直接キクの元を訪れたという。手紙の返事をださなかった無沙汰を詫びるためだという伊瀬だが、どうも様子がおかしい。次第に話がかみあわなった二人はその原因がとんでもないことにあったことに気づく――!。


 作品のご紹介&感想


秋に読みたいメルヘン特集でありますが、この作品は色々な意味でかなりキワドイです。いいえ、あのキワドイではありません(笑)。まず季節―本編の舞台は夏です。これは秋の企画ではありますが、今がまだ9月、地方によってはまだ夏の気配が残っているということで、ぎりぎりお許しくださいませ。そして果たして、本編がメルヘンといえるかどうか…これまた、非常に微妙であります。けれども、私は、本編をメルヘンとしたい!舞台は現代でありますが、メルヘンと範疇したくなる不思議がこの物語では起こり、なによりもメルヘンという言葉が人にイメージさせるふんわりと優しい光のような雰囲気がこの作者さまの作品にはあるからです。

この作者さまは学園青春恋愛モノの名手であられます。サイトには、派手さはないけれども、瑞々しい青春の日々、その一こまを切り取ったかのような作品がきらめいております。それはそれこそ、スレて、ヒネて、トウが立った私メのような大人の読者をして、思わず、心がほのぼのとし、また水気を取り戻すことができるような珠玉の作品群であります。新館の開設にあたっては、ぜひともこの作者さまの作品をご紹介したいと思っておりましたが、まずは正統派?学園モノからであろうと考えておりました。

ところが、今回の企画で、心当たりを漁っていたところ、この作品に思い当たりました。なにしろ、当初思い描いていたメルヘン作品とは即ち、本館の特集にてご紹介作品のような童話的、民話的な作品というイメージが強かったもので、それ風でありながらエロティックな雰囲気があまり感じられない作品に絞って探しておりましたので難航致しました。けれども、その思い込みをすて、あくまで、大人が楽しめるメルヘン、管理人がメルヘンという言葉にイメージし求める要素を含みながら、大人の鑑賞にも充分堪えうる作品とすれば、Ⅰ~Ⅲのご紹介作品と同じく、本編はばっちりとその資格を備えていることに気づいた次第であります。能書きが長くなりました。ともかくも、本編は、大人の鑑賞に堪えうるメルヘンとしても、現代青春恋愛モノとしても充分に楽しませていただける作品であると思います。

この作者さまの描くところの作品には、目の覚めるような美形キャラや学園の王子も、自信に溢れた御曹司も登場しません。登場するのはちょっと臆病で、不器用、けれども生真面目に真摯に今を生きている、そして恋をしている等身大の普通の若者ばかりです。生き生きと瑞々しく描かれた彼らの恋の物語は魅力的であり、彼らが平凡で普通の若者ではあっても、作品に凡庸な印象は受けません。本編ではございませんが、この作者さまの作品を初めて読ませていただいた時、作者さまの瑞々しい感性と作品としての完成度に驚いたことを覚えています。そして、なによりも、こんな若々しく瑞々しい作品を、未だに楽しめる自分であることにも驚きました。それは一重に作者さまの筆力によるものに他ならなず、それを思えばただただ感謝であります。

丁寧で簡潔、そして透明感のある筆致で紡がれる彼らの物語は、非現実的なドリーム的な派手さこそ無縁ですが、それでも、否、だからこそ読者は感情移入し、共感せずにはいられません。それは青春の日々が遠くなってしまった私メのような大人の読者にとっても同様であることは上で述べさせていただいたとおりであります。ネタバレをせずにご紹介するのが大変難しい作品でありますので、本編そのものに関する詳しいご紹介は割愛させていただきますが、本編にもその雰囲気は溢れかえっております。

ヒーローに心ひかれながらも打ち明ける勇気が持てず、親しい友人としての気安い関係に甘んじていたヒロインは、4ヶ月ぶりの再会に自身の恋心を再確認するのですが、友人としての関係を壊す勇気は今もないわけです。声を聞くと会いたくなる。だから手紙を書いた。そんな切ない彼女の女心など知らないはずのヒーローは手紙の返事を書かなかった事を詫びるためにヒロインの元を訪れたとのことですが、何か妙な違和感がそこにはあります。すぐにその理由は判明しますが、そこからが、本編の本当のスタートとなり、えっ?と思った読者は、じゃあどうなるわけ?―と、ついつい物語に引き込まれてゆきます。そして物語に引き込まれたがゆえに、後半、謎が明かされると、もっと、えええぇぇ~~?!―となることはウケアイであります。事の重大さとは裏腹に訥々とどちらかといえば静かに紡がれるストーリーですが、不思議は不思議としてストーリー展開に無理はなく、それでいておもしろく、だからこそ、読者は最後まであきることなく読み進んでしまうに違いありません。そして読後感は…それはお読みになってからのお楽しみです。

ご紹介作品の単独目次へ直接行かれる方は こちら から

★本館で開催中 『秋の夜に読みたい大人のメルヘン特集 』 はこちら から

 森崎さまのサイトはこちら

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