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 SITE NAME : 晴れた日の音がする。。    http://www5a.biglobe.ne.jp/~kanada 
 SITE MASTER : 金田・藍 さま

 STORY :
― 触って、感じて、誰かのそばにいるって証拠がほしいんだ、たぶん。
二年生になって、男子ばっかりの理系の選抜クラスに振り分けられた理実。
毎日クラスの中に女子一人きり、という状況は、がんばってはみたけれどきついものがあり、最近は少々弱り気味。そんな理実を気の毒に思っていた灰谷は、偶然が重なったこともあり、彼女の力になるべく手を差し伸べるのだが――。


 作品のご紹介&感想


本館のお客様の方でしたなら、すでにご存知のように、私メは、大の屈折ヒーロー好きであります。辛口が好きというのもありますが、素直になれない屈折したヒーローが、その屈折ゆえに、中々ヒロインとうまくいかずに、あーだこーだともめまくって懊悩するのを見るのが実に楽しい読者であります。しかし、この作品に関しては、屈折ヒーロー好きの看板をしばし下げさせていただきたいと思います。はっち好みで眼鏡が似合う容姿端麗な腹黒生徒会長なんぞも登場致しまして、その魅力も捨てがたいのですが、今回ばかりは、そうした屈折キャラよりも、心弱ったヒロインの手を取った本編のヒーロー灰谷君の優しさに一票でございます。もう、ほんっとにイイんですよ、彼が。

女の子はいつだって優しくされたいもの。そして、やっぱり優しい男の子には、心惹かれてしまうものですよねえ。さりげない優しさと労わりにはころっといきます、ころっと。まして、本編のヒロインのように、心身ともに弱っていたとしたらなお更であります。そして、そんなヒーローの優しさにころっといってしまったのはヒロインだけではなく、ヒネタ読者である私メも同様でありました。優しくはあっても彼の優しさは甘ったるいそれではなく、極めて自然でさりげなく、それでいて男らしい労わりと思いやりがあふれており、だからこそ女心のツボをついてくるわけです。なんとなく懐かしいなあ…シニカルでアウトロー的な屈折ヒーローが持て囃されるようになる前、往年の少女漫画のヒーローって、彼みたいな雰囲気がありましたよん♪(Aをねらえ!のT堂さんとか…ふ、古すぎる(^^ゞ)

作品タイトルの体温。これはとても象徴的なタイトルです。ヒロインは差し伸べられたヒーローの手の温もりに彼の優しさを感じ、それに励まされ、癒されていくのですが、この、なんともプラトニックな触れ合いが実にイイのです。それらのシーンの映像的な描写はまるで、かの尾道を舞台とした一連の映画のような瑞々しく清廉な情感に溢れていました。やがて元気を取り戻したヒロインは、その生真面目さから彼の手を離さなければならないと思い悩むのですが、ヒロインにとってそうであるように、ヒーローにとっても彼女の温もりは離れがたくなっていることには気づきません。この切なくも初々しい、お互いを思い合うがゆえのすれちがいがまたはっち好みでありまして、実によかったです。無骨で寡黙なヒロインの従兄弟やら、腹黒屈折生徒会長やらが、二人のすれ違いに絡んできたりもして、巧みなストーリーメーキングは最後まで読者を放しません。文章は読みやすく、わかりやすく、丁寧。ヒーローの温もりに癒されたヒロインのように、読者は、この物語の温もりに心潤い、癒されること確実であります。

サイトには珠玉ともいえる短編が数多く公開されておりまして、印象的な恋愛SS作品もすてきですが、児童文学風の「蛍の灯る花」が私的にはオススメであります。


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